日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設で手術を受けた患者さまへ
日本肝胆膵外科学会では、以下の臨床研究を実施しています。ここにご案内するのは、過去の診療情報を振り返り解析する「後ろ向き観察研究」という臨床研究で、研究代表施設の聖マリアンナ医科大学 生命倫理委員会および日本肝胆膵外科学会倫理委員会の承認の上、行うものです。すでに存在する情報を利用させて頂く研究ですので、対象となる患者さんに新たな検査や費用のご負担をお願いするものではありません。また、対象となる方の個人情報は特定できないようになっております。
1、研究課題名
高難度肝胆膵外科手術の安全性を高めるための日本肝胆膵外科学会の取り組みに対する検証 (多施設共同後方視的研究)
2、研究の目的
肝胆膵外科手術は高度な技術が必要であり、手術後の合併症発生率や死亡率が高いですが、世界的にみて肝胆膵外科手術に特化した手術安全性管理のシステムは確立していないのが現状です。
日本肝胆膵外科学会では高難度の肝胆膵外科手術を安全かつ確実に行うことができる外科医を育成するために、高度技能専門医制度を制定し、高度技能専門医の認定を開始しました。 また、学会では高度技能修練施設に対して、毎年手術調査書の提出を義務付けており、その集計結果を学会員へフィードバックしています。
これらの日本肝胆膵外科学会の取り組みが、日本における高難度肝胆膵外科手術の安全性向上に寄与しているかを検証することを目的とした研究です。
3、研究の概要
(1)対象となる患者さん
2012年1月1日から2019年12月31日までの期間中に肝臓、胆道、膵臓の手術を受けた方が対象となります。
(2)研究実施期間
聖マリアンナ医科大学倫理委員会の承認後~2022年12月31日
(3)利用させて頂く情報
この研究で利用させて頂く診療録より収集を行うデータは、被験者の病名および術式と、手術後30日以内および90日以内に生存が確認されているかです。カルテから情報を得た時点で氏名、住所、生年月日等の個人を特定できる情報は削除します。本研究のために、患者さんにあらたな負担や危険が生じることはありません。患者さんもしくはご家族の方等がこの研究へのご参加を希望されない場合は、下の連絡先までご連絡いただけましたら、その方の情報は本研究に利用しないようにいたします。本研究への参加をお断りになられたとしても、不利益になることは一切ございません
4、プライバシーの保護について
この研究では個人を特定できるような情報は一切登録されません。
5、研究結果の公表について
研究結果は、医学研究雑誌や学会等で発表される予定です。
その場合も、個人を特定できる情報は一切含まれませんのでご安心ください。
6、問い合わせ先・相談窓口
この調査の対象となられる方で、ご自分あるいは御家族の情報を登録したくない場合は下記連絡先までご連絡下さい。なお、お申し出がなかった場合には参加を了承していただいたものとさせていただきます。また、研究結果が公表されてからのお申し出には受付け出来かねますのでご了承ください。
【連絡先】 日本肝胆膵外科学会 事務局
〒162-0065 新宿区住吉町1-15 四ツ谷TTビル3階
Tel:03-6380-4341 FAX: 03-3356-4381
E-mail: info@jshbps.jp