謹啓
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、深く御礼申し上げます。
2022年9月に先進医療Bとして告示されました「切除不能な肝門部領域胆管癌に対する生体肝移植」は、保険収載を目指し多施設共同で行う前向き臨床試験でして、現在患者さんのリクルートを進めております。切除不能な肝門部領域胆管癌の4条件として、下記の患者さんを対象としております。
●切除を行った場合、残肝容量・機能不足が想定される
●門脈・肝動脈への浸潤により予定残肝への血流保持(血行再建)が不能
●病変が胆管分離限界点を超えて予定残肝の末梢側胆管に浸潤
●原発性硬化性胆管炎に合併した局在不明の胆管癌
本臨床試験では適応中央判定委員会の審議を経て患者さんの登録の適否を判断することとなっております。令和5年度のAMED「革新的がん医療実用化研究事業」にも採択済みでございます(jRCT107022005)。胆道がんの臨床の最前線で診療される先生方におかれましては、ぜひとも多くの候補患者さんのご紹介をお願いしたく存じます。
ご判断に悩まれる症例、あるいは本臨床試験の内容に関するお問い合わせにつきましては、いつでも研究事務局までご連絡いただけますと幸いです。先生方の温かいご理解と、ご支援・ご協力に深謝いたします。
令和6年1月吉日
熊本大学大学院生命科学研究部 小児外科学・移植外科学講座
研究代表者 日比 泰造
お問い合わせ先:
熊本大学大学院生命科学研究部 小児外科学・移植外科学講座
Email: kumamoto.univ.pedsurg.tx@gmail.com
試験実施計画書につきましては、以下ののPDFをご確認ください。
■ 試験実施計画書(PDF:2.93MB)