全国の肝胆膵外科医の皆様へ

4月16日に全国に緊急事態宣言が出され、日常生活が大きく損なわれる事態となってきました。COVID-19対策のため日常診療にも制限が加わり、肝胆膵外科診療にも大きな影響が出ていることと拝察します。日本の状態は、当初の中国武漢や現在のイタリア、フランス、スペイン、米国と比較して感染者数も死亡者数も抑えられております。しかし、今後爆発的な患者増加があった場合は、諸外国と同様医療崩壊を招く可能性があると考えられます。私たちは肝胆膵外科医として誇りをもって日常診療に取り組んでおりますが、医師として国民の健康を守り福祉向上のために働く義務も背負っていると考えます。今後しばらくの間、肝胆膵外科医としての活動が大幅に制限される可能性がありますが、目前の患者のために共に最善を尽くしましょう。ご自身の感染には十分ご留意頂き、皆様の力を総動員してこの難局に立ち向かい、この戦いに必ず勝利し平穏な日常が戻ることを願っております。

令和2年4月20日

日本肝胆膵外科学会　理事長　山本雅一
副理事長　山上裕機
役員一同