■技術認定委員会からのお知らせ■
- 2014年ビデオ審査より、提出症例の手術方針と術式選択の根拠を簡潔に記載した用紙を添付することを必須とします。手術方針には切除範囲やリンパ節郭清の方針(郭清しない・縮小郭清・通常郭清・拡大郭清)とその根拠も明記してください。
- ビデオ審査では手術の主体性についても合否判定の評価基準となりますので、ご注意ください。
- 肝葉切除におけるグリソン一括処理について:1次分枝のグリソン鞘を一括で離断することは対側肝管損傷の危険があるため学会として推奨しません。
高度技能専門医審査用ビデオについて
対象
- 修練期間中に修練施設で施行した手術が対象となります。ただし、できるだけ申請1年以内のものを提出してください。
- 審査対象となる術式は、右葉切除、左葉切除、区域切除(※1)、亜区域切除、膵頭十二指腸切除です。
(※1)ビデオ審査の対象となる区域切除:
肝三区域切除、肝中央二区域切除、後区域切除、前区域切除、内側区域切除
(外側区域は除く)
撮影時の注意点
- 手術開始から手術終了まで省略することなく撮影して下さい。
- 術野の細かい状況がわかりにくいビデオは評価の対象とならず、不合格になることがあります。ビデオ撮影専任のスタッフを確保して撮影することを推奨します。頭で視野が遮られる部分が多いビデオは不合格になることがあります。フォーカス不良にも注意してください。オートフォーカスではなく、マニュアルフォーカスを推奨します。
- 施設名が特定できないようにして下さい。
- 第一助手の役割は視野展開と結紮などとし、できるだけ剥離操作は行わないようにして下さい。
- 剥離、切離、結紮、縫合などの手技がわかるように撮影して下さい。特に肝切除における肝静脈根部の操作や、主要脈管切離の場面が見えない場合は不合格となることがあります。再建・吻合の場面では手技の詳細が判定できるように画面を拡大して撮影してください。
- 切除後の状態がわかるように撮影して下さい。
- 再建がある場合には、再建の状態がわかるように撮影して下さい。
提出時の注意点
- 未編集版を提出していただきます。
- 音声は削除してください
- ビデオは可能であれば画面にタイマーが表示されるようにして下さい(再生プレーヤーの時間表示でも可)。
- 未編集版について、手術の手順をタイムテーブルで示していただきます。
- 質的診断や進展度診断が可能な代表的な術前画像数枚を提出していただきます(編集用DVDに取込んでください)。
- 該当症例の麻酔経過表 (写)および手術記録(写)(術中スケッチと手術標本スケッチを含む)も提出していただきます。
審査用ビデオ承諾書・証明書
2012年1月1日からの手術症例について ※2018.8.23より説明事項に追加有
2012年1月1日からの手術症例に関しては、高度技能専門医申請における審査用ビデオ症例について、術前に患者から同意を得て、指導医(高度技能指導医もしくは高度技能専門医)の署名、捺印を含む証明書を提出する。(規則第6条、細則第8条第6号)
証明書と患者からの承諾書の間に申請者と指導医の割り印を押す。
審査用ビデオ承諾書・証明書(2012年からの症例用)
証明書と患者からの承諾書の間に申請者と指導医の割り印を押す。
審査用ビデオ承諾書・証明書(2012年からの症例用)
※高度技能専門医審査用ビデオの提出にあたっては、高度技能専門医申請における審査基準(ビデオ編)も併せて確認して下さい。
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